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戦後音楽鑑賞教育の流れ ―財団誌『音楽鑑賞教育』は何をしたか― 山本文茂 著
目次
著者「まえがき」から
・・・このような筆者の限られた経験を通しても、音楽鑑賞というものが人の心に 新たな世界を切り開くものであることは間違いないだろう。音楽教育の分野で 鑑賞領域の重要性が叫ばれるのも、こうした鑑賞体験による子どもたちの 自己変革や価値観形成の可能性が無限に広がっているからである。
このたび(財)音楽鑑賞教育振興会刊行の『音楽鑑賞教育』通巻500号の 達成という節目にちなんで、戦後のわが国における音楽鑑賞教育の流れをたどり、 そこで果たした財団誌の役割を明らかにするという貴重な機会に恵まれた。 本書がこれからの音楽鑑賞教育に何らかの示唆を与えることができれば 幸せである。
第1部 戦後音楽鑑賞教育の背景
序章 音楽鑑賞教育とは何か
1. はじめに(小論執筆の経緯・目的・内容・画期)
2.「音楽鑑賞教育」の概念をめぐって
第1章 戦時期にいたる音楽鑑賞教育の流れ
1. 〈寺田連載〉について
2. メディア・意識・言説
3. 「音楽の理解」に関して
第2章 戦後の教育と音楽教育の流れ
1. 準備期(昭和20・21年)・試案期(第1・2次期)
2. 告示第I期(第3・4次期)
3. 告示第II期(第5・6次期)
4. 告示第III期(第7・8次期)
第3章 音楽鑑賞教育研究の状況(先行研究)
1. 文献の全体的傾向
2. 音楽鑑賞教育の基礎研究
3. 文献タイトルの教育課程論的分析
第4章 戦後音楽鑑賞教育の考察の視点
1. 「音楽の理解」についての主要な論考
2. 戦後音楽鑑賞教育の考察の視点
第2部 戦後音楽鑑賞教育の流れ
第5章 試案期の音楽鑑賞教育
1. 準備期(昭和20~21年)・第1次期(昭和22年試案)の音楽鑑賞教育
2. 第2次期(昭和26年試案)の音楽鑑賞教育
3. 試案期における音楽鑑賞教育の特質
第6章 第3次期の音楽鑑賞教育
1. 小学校の音楽鑑賞教育
2. 中・高等学校の音楽鑑賞教育
3. 第3次期における音楽鑑賞教育の特質
第7章 第4次期の音楽鑑賞教育と財団誌の内容
1. 小学校の音楽鑑賞教育
2. 中・高等学校の音楽鑑賞教育
3. 第4次期における音楽鑑賞教育の特質
4. 財団誌『音楽鑑賞教育』の内容
(以下、第8章から第11章まで同じ構成です)
第8章 第5次期の音楽鑑賞教育と財団誌の内容
第9章 第6次期の音楽鑑賞教育と財団誌の内容
第10章 第7次期の音楽鑑賞教育と財団誌の内容
第11章 第8次期の音楽鑑賞教育と財団誌の内容
終章 これからの音楽鑑賞教育を考える
1. 音楽鑑賞教育の流れを振り返って
2. 財団誌『音楽鑑賞教育』は何をしたか
3. 音楽鑑賞の新たな授業設計に向けて
資料(1)
音楽鑑賞教育関連文献目録
資料(2)
戦後高等学校の音楽鑑賞教育