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よくわかる!音楽鑑賞の授業づくり 小学校・中学校
平成29年告示学習指導要領対応/指導者用デジタル教材DVD-ROM付
学習指導要領が改訂され、全教科を通じて育成を目指す資質・能力の枠組みも変わり、「三つの柱」が示されました。また、子どもが「何ができるようになるか」「何を学ぶか」「どのように学ぶか」の視点で、授業を実践していくことが求められています。音鑑では、先生方の指導の手助けとなることを願い、鑑賞の指導と学習評価について、わかりやすく実用的な書籍にまとめました。
この書籍のポイント
- 小学校・中学校の学習指導要領(平成29年告示)および学習評価について、わかりやすくまとめました。
- 授業の充実を図る具体的な内容として、取り上げる教材の楽曲分析の重要性、そこから授業を構想する道筋を示しています。
- 指導展開と学習評価の実際を事例としてまとめ、指導の留意点や手だてを具体的に示しています。
- 授業を進めるにあたって気を付けなければならないポイントをQ&A形式でまとめ、日ごろの疑問や悩みにお応えします。
- 実際の授業として実践できるよう、付属のDVD-ROMに音源や映像、ワークシートなど指導者用デジタル教材を収録しています。
A4判 120頁 2021年7月発行
目次

刊行にあたって
第1章 これからの鑑賞指導と学習評価
- 1 今回の改訂で目指す「社会に開かれた教育課程」
- 2 学習指導要領が目指す鑑賞指導
- 3 鑑賞領域の目標
- 3-1 教科の目標
- 3-2 小学校 学年の目標
- 3-3 中学校 学年の目標
- 4 鑑賞領域の内容
- 4-1 小学校 鑑賞領域の内容
- 4-2 中学校 鑑賞領域の内容
- 5 〔共通事項〕の内容
- 6 学習評価
- 6-1 学習評価の充実と改善の方向性
- 6-2 学習評価の改善について
- 6-3 観点別学習状況の評価
- 6-4 音楽科の評価の観点とその趣旨
- 6-5 鑑賞領域の評価
- 6-6 観点別学習状況の評価から評定へ
- 6-7 評価の妥当性・信頼性を高めるために
- 6-8 評価を行う場面や頻度
第2章 確かな学びを実現する授業のデザイン
- ~「ハンガリー舞曲第5番」(ブラームス作曲)の事例をもとに~
- 1 授業のデザインの概要(手順)
- 2 教材研究について
- 教材研究の重要性
- 楽曲分析の方法
- 楽曲分析の整理の例
- 3 楽曲分析から授業構想へ【小学校の事例解説】
- 4 楽曲分析から授業構想へ【中学校の事例解説】
- 5 小学校の事例
- 6 中学校の事例
第3章 授業づくりのための6つのQ&A
- Q1 「生活や社会との関わり」といわれますが,授業ではどのようなことに気を付けたらよいでしょうか。
- Q2 音楽科の「知識」とはどのようなことでしょうか。また,どのように知識の評価を進めるのでしょうか。
- Q3 思考,判断し,表現する一連の過程を大切にした指導が求められていますが,授業づくりにおいては,
どのように進めたらよいでしょうか。また,評価はどうしたらよいでしょうか。 - Q4 「主体的に学習に取り組む態度」の評価はどのように進めるのでしょうか。
- Q5 表現と鑑賞の関連を図った題材構成においての留意点は何ですか。
- Q6 ワークシートで評価する際,その読み取りはどのようにしたらよいでしょうか。また,留意点は何ですか。
第4章 事例
- 事例1 小学校 第2学年
- 題材名:「こうしんきょく」のたのしさをみつけてきこう
- 教材: バレエ組曲『くるみ割り人形』から「行進曲」(チャイコフスキー作曲)
- 事例2 小学校 第4学年
- 題材名:オペラげき場へ ようこそ ―歌げきに 親しもう―
- 教材: 歌劇『魔笛』から「パパゲーノとパパゲーナの二重唱」(モーツァルト作曲)
- 事例3 小学校 第5学年
- 題材名:オーケストラのひびきに親しもう
- 教材: 「祝典序曲」(ショスタコービチ作曲)
- 事例4 中学校 第1学年
- 題材名:声の特徴を感じ取ってその魅力を味わおう
- 教材: 「江差追分」(北海道民謡),「小さな淡黄色の馬」(オルティンドー モンゴル民謡),「アッラーとムハンマド,それに4人の友」(カッワリー パキスタン)
- 事例5 中学校 第2学年
- 題材名:曲想と音楽の構造との関わりを理解して,よさや美しさを味わおう
- 教材: 「フーガ ト短調」(J.S.バッハ作曲)