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音楽教育研究報告 第33号
生活や社会の中の音楽・音楽文化と豊かに関わる資質・能力の育成 ~「八戸三社大祭」を中心とする郷土の音楽の鑑賞指導と教材開発~ (2023年12月発行)
本書は、公益財団法人音楽鑑賞振興財団主催「2020年度 音楽鑑賞教育振興 助成研究募集」に入選された八戸市中学校郷土の音楽の授業研究会による、2021年度から2022年度の2年間にわたる研究の報告書です。
生活や社会の中の音楽・音楽文化と豊かに関わる資質・能力の育成を目指し、郷土の祭である「八戸三社大祭」と、そこにおける多様な音楽を取り上げ、身近な祭や音楽のよさ、価値を生徒が見いだす授業に取り組まれたものです。
授業で郷土の音楽を学ぶことで、生徒の身近な郷土の音楽への理解とともに、他の地域の郷土の音楽に対しての興味・関心を引き出し、存在の重要性を認識し、伝承に関わってみようとする動機付けとなるなど、後世に残し伝えていく役割につながっていきます。
目次
刊行にあたって
第1章 研究主題設定の趣旨と目的
第2章 教材となる祭の概要
1. 「八戸三社大祭」とは
2. 起源および歴史
3. 現在の祭の形
4. 郷土芸能を含む八戸三社大祭の行列
(1)神明宮行列
(2)おがみ神社行列
(3)新羅神社行列
5. 附祭(つけまつり)(山車)について
6. 青森県内の他の祭(「ねぶた」「ねぷた」)との違いについて
第3章 研究の内容と方法
1. 当初の研究計画
(1)郷土の音楽を捉える教材分析方法の検討
(2)授業構想
(3)「山車」組の取材
(4)使用する教材の作成
(5)ベースとなる郷土の音楽指導案モデルスタイルの提示
(6)授業実践と検証
2. 実行できなかった計画とそこから生まれたもの
(1)実行できなかったこと
(2)撮影できないことから探し得たこと
(3)計画のずれがもたらしたこと
第4章 研究実践
1. 八戸三社大祭における音楽の特徴について
(1)附祭の山車運行のお囃子と木遣り唄
(2)各神社行列の最初の獅子舞神楽
(3)虎舞
(4)音楽を形づくっている要素に基づいた音楽の特徴の整理
(5)各お囃子等の分析の考察
2. 生徒の実態把握
3. 実際に使用した授業モデル
指導案1
指導案2
4. 祭組の方の授業参観から
5. その他の祭の音楽も含めた授業実践
指導案3
第5章 研究成果と課題
1. 研究成果2. 今後の課題
おわりに
謝辞
使用音源、引用・参考文献、画像提供・許諾元
資料編
(1)本研究の研究経過の詳細
(2)八戸三社大祭デジタルアーカイブを元にした各組のお囃子と木遣り唄の分析