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音楽教育研究報告 第34号
曲想や音楽の構造を感受し、言葉で表せる生徒の育成を目指して
~生徒が分かる、書ける音楽授業の展開~ (2024年3月発行)
本書は、公益財団法人音楽鑑賞振興財団主催「2020年度 音楽鑑賞教育振興 助成研究募集」に入選された力田和歌子氏(長崎大学教育学部附属中学校教諭)による、2021年度から2022年度の2年間にわたる研究の報告書です。
音楽を鑑賞し、「曲想と音楽の構造との関わり」を中心に、気付きや感想などを周囲の人々と共有し、探究的な活動を含めてさらに深く味わうために、「音楽に関する言葉」の理解を広げ、定着させようと取り組んだ授業研究です。小・中学校9年間のつながりで捉え、指導のあり方を提案しています。
目次
刊行にあたって
はじめに
第1章 研究テーマ設定の理由
第2章 研究の内容
1 生徒の意識調査
(1)直面した課題
①鑑賞活動と「対話的な学び」
(2)音楽の授業に対する意識調査
①中学2年生の進級時における意識調査の結果
②意識調査の結果に対する考察
2 「音楽に関する言葉」について
(1)知識を身に付けること
(2)「音楽に関する言葉」の積み重ね
(3)「音楽に関する言葉」の一覧表作成にあたって
表1 「音楽に関する言葉」小学校編
表2 「音楽に関する言葉」中学校編
(4)「音楽に関する言葉」の分析
①〈音楽を形づくっている要素〉小学校編
②〈音楽を形づくっている要素〉中学校編
③〈音楽を形づくっている要素〉に関する考察
④鑑賞に関する言葉について
⑤鑑賞に関する言葉についての考察
第3章 実践検証
1 授業実践例の詳細①「音楽に関する言葉」から導き出した身に付ける力と目標の焦点化・明確化
②言語活動を取り入れた授業構想
③「題材を貫く問い」の設定と主体的な学び
2 授業実践例の見方
実践① (第2学年)オペラの魅力を探ろう 教材:オペラ《蝶々夫人》からアリア「ある晴れた日に」
実践② (第2学年)音楽のしくみを紐解こう 教材:「ボレロ」
実践③ (第2学年)多様な音楽の特徴を味わい、曲の面白さを語ろう 教材:「フーガ ト短調」
実践④ (第3学年)自分の“推し曲”をプレゼンしよう 教材:J-pop「Mela!」「愛しさと切なさと心強さと」「希望の唄」
実践⑤ (第3学年)曲の背景を知って、日本のうたを歌おう 教材:「花の街」「夏の思い出」
終章 研究の成果と課題
1 検証実践を経た生徒の実態調査の結果と考察(1)実態調査の結果
(2)実態調査の結果に対する考察
2 本研究のまとめ
引用・参考文献
謝辞