公益財団法人音楽鑑賞振興財団

サイト内の現在位置
ホーム
出版・販売
研究報告書

出版・販売書籍

音楽教育研究報告 第35号
鑑賞力を高める指導法研究 ─音楽作品と物語文の味わい方の共通性に着目して─
(2025年2月発行)

本書は、公益財団法人音楽鑑賞振興財団主催「2021年度 音楽鑑賞教育振興 助成研究募集」に入選された長崎教科教育研究会モデラートによる、2022年度から2023年度の2年間にわたる研究の報告書です。
「鑑賞力を高める指導法研究 ―音楽作品と物語文の味わい方の共通性に着目して―」の研究テーマのもと、音楽科の音楽作品の鑑賞と、国語科の物語文を読むことに関する学習の共通性に着目し、よりよい鑑賞・味わい方の指導について、音楽科と国語科の学習で相互に連携・協働して研究したものです。

目次

刊行にあたって

第1章 本研究の目的

第2章 研究テーマの概要

1 本研究の3つの問い(RQ1、RQ2、RQ3)
2 先行研究と本研究の位置付け
3 音楽作品と物語文の指導の共通性・難しさ・可能性
4 当研究会のこれまでの研究成果
5 研究方法
6 研究スケジュール

第3章 研究内容

1 本報告書の構成について
2 RQ3「音楽作品と物語文の味わい方の共通点とは何か」の考察
 (1)共通点1:作品理解のプロセス
 (2)共通点2:「感じる+根拠を捉える」ことの重要性
 (3)共通点3:感じたことを言語化する力の必要性
3 RQ2「音楽作品と物語文の味わい方の共通点を児童がつかむための授業の要件とは何か」の考察
 (1)要件1:音楽科と国語科の授業プロセスの統一
 (2)要件2:鑑賞の公式化による関連付け
 (3)要件3:ベースとしての言語化力の育成
 (4)要件4:関連付けが理解しやすい教材選択
4 RQ1「音楽作品と物語文の味わい方の共通点を児童自身につかませることで鑑賞力を上げることができるのではないか」の考察
 (1)音楽科の授業実践と検証(2023年度)
   ①事前調査(6月)とその分析
   ②授業実践(11月)の概要
   ③事後調査とその分析・考察
 (2)国語科の授業実践と検証(2023年度)
   ①事前調査(6月)とその分析
   ③授業実践(11月)の概要
   ③事後調査とその分析・考察
5 本研究におけるアンケート調査
 (1)調査結果
 (2)考察

第4章 本研究の意義

第5章 本研究から見出された「鑑賞教育の課題」

1 鑑賞教育の意義の再考
2 音楽科における言語活動の具体について議論する必要性
3 作曲家との協働による教材開発
4 鑑賞用の動画教材の開発と公開

引用・参考文献

資料集
1 研究1年目(2022年度)の取組
2 研究2年目(2023 年度)の取組
 (1)音楽科学習指導案およびワークシート
   ①事前調査(2023年6月)
    ・学習指導案
   ②授業実践(2023年11月)
    ・学習指導案 ・第1時 授業講評 ・「輝きの海へ」紹介文例 ・ワークシート
   ③鑑賞のコツを中学校音楽科にあてはめた場合
 (2)国語科学習指導案およびワークシート
   ①事前調査(2023年6月)
    ・学習指導案
   ②授業実践(2023年11月)
    ・学習指導案 ・教材文 ・ワークシート
   ③行事作文の取組
3 言語活動に関する考察─教科を超えてその力を培うということ
  ・音楽科における言語活動─その議論の必要性 西田治
  ・「言葉」で広がる世界 山﨑直人
  ・「国語教育と国語科教育」の観点から見る「書くこと」 平瀬正賢
  ・音楽科における言語化の手立て 山口亮介
4 研究に寄せて
  ・音楽鑑賞教育、渡邊學而氏の提案から現在へ 長崎女子短期大学教授 福井昭史
  ・実践研究の魅力と難しさ 京都大学大学院教育学研究科准教授 田口真奈
  ・吹奏楽のための音詩「輝きの海へ」作曲家からのメッセージ 神戸女学院大学音楽学部准教授 八木澤教司
  ・標題音楽をめぐって 弘前大学教授 今田匡彦

研究会の紹介(研究会概要、研究分担と分担執筆)
おわりに




書籍のお申し込み方法はこちら